商品・サービスを開発・改善する際や施策を検討する際に「購入までの情報はあるけど、購入後にどのように自社製品が使われているか知ることができたらいいのに」、「消費者に対して競合が行っている施策の現状を知りたい」、「消費者の生活の様子や価値観が具体的に分かればいいな」と思ったことはありませんか?もしこれらが分かれば、新たなデータを獲得することができ、その後の改善に活かすことができるのではないでしょうか。今回は消費者の購入後の商品使用方法や価値観を効率的かつ具体的に収集し、商品・サービス・施策に活用することが可能な「画像収集」というデータ収集方法について事例をご紹介します。

画像収集活用の事例

1.機械学習用のデータ収集、保険業界のDX化に貢献
画像収集テーマ:保険証券
insurance
・収集目的
-保険証券に記載された保険の契約状況、家族構成、所有車両などの情報の把握
-保険証券のデータを利用したデータセットの作成
-保険証画像の判別を自動化するためのデータ収集

・結果
-30分で1,250枚の保険証券を収集。
-最適な契約が出来ていないものが多数存在することが判明。
例:
・契約日が古く更新されていない契約
・保険営業担当のノルマのために締結に至ったであろう契約
・年齢や世帯所得とマッチしていない契約
・保険料等の海底に気づかず高い保険料を払い続けている契約

・活用方法
収集した保険証券で作成したデータセットで、年齢・居住地域・家族構成・世帯年収などから顧客一人ひとりにとって最適な保険商品のレコメンドを効率的に行うために活用されました。また、機械学習で保険証券の画像を判別させるようにするためのデータ収集にも一定の成果がありました。これに関しての具体的な効果や活用方法の詳細は、株式会社hokanの尾花様にインタビューをした「保険証券の情報を活用して、保険業界をアップデートする」の記事にも記載されていますので、是非ご覧ください。

※関連記事:保険証券の情報を活用して、保険業界をアップデートする

2.引越し料金の最適化・見積もりの効率化
画像収集テーマ:引越しの見積書
quotation
・収集目的
-引越しの一般相場価格の相場最新情報の把握

・結果
-収集期間23日で198件の見積書を収集。
-近距離引越し(15km以内の引越し)で120万円超えの見積があることが判明。(2019年3月時点)
-前年対比で引越し代金は20%ほど高騰。(2019年3月時点)

・活用方法
株式会社グライドの引越しシェアリングサービス『Hi!MOVE』と業務提携して画像収集を行いました。引越しの一般相場価格と『Hi!MOVE』の価格比較の可視化と、画像見積もりの導入により、低価格引っ越しと手軽な見積もりをアピールし、競合優位性を示しました。

①単身:移動距離別、引越し単価比較
引越し日:2019年3月15日~4月7日
※Hi!MOVEの引越し単価は、実際の見積と同条件で見積った場合の単価となります。
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②家族:引越し平均単価と最高値
引越し日:2019年3月15日~4月7日
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③単身:荷物量別、平均引越し単価
引越し日:2019年3月15日~4月7日
※Hi!MOVEの引越し単価は、実際の見積と同条件で見積った場合の単価となります。
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④曜日、単身、家族別引越し割合
引越し日:2019年2月~4月
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※関連記事:
引越しシェアリングサービス「Hi!MOVE」を提供するグライドとレシート買取「ONE」を提供するワンファイナンシャル(現WED株式会社)が業務提携
『実態!2019年 3-4月 引越し代金』レポート

3.学校のプリント収集で、コロナ禍の学習をサポート
収集テーマ:学校で配布された、学習進捗が分かるプリント
test
・収集目的
-コロナ禍でのエリアごとの学習進捗の把握。

・結果
-3週間で1,100枚のプリントを収集。
-テスト範囲表を中心にプリントが収集された。
-エリアごとに学習の進捗に差が出ていた。
-エリアごとに同時期の定期テストの実施範囲についてもばらつきがあることが判明。

・活用方法
緊急事態宣言による休校など、各都道府県で学校の学習状況に差があり、学習の進捗を把握するのが困難だったコロナ禍に、教育系企業がエリアごとの学習進捗状況に合わせたプロモーションを展開するために活用されました。

4.競合の広告出稿状況を把握、施策の検討に利用
画像収集テーマ:Instagramタイムラインに表示される企業広告のスクリーンショット
instagram-ad
・収集目的
-どのブランドがInstagramにどれくらい広告を出稿しているかの実態把握
-どのような属性の方にどのような広告が流れているかを把握

・結果
-1日で400枚のスクリーンショットを収集。 
-世代や性別ごとに表示がされることが多い広告に特徴がありました。
例:
・10代女性…ファッション・コスメ・エステ・振袖の広告が多い
・30代男性…カードや決済アプリ、生活用品・ビールといった広告が多い

・活用方法
広告代理店がクライアントの競合他社の状況を把握して、自社クライアントの広告の方針決定を行う際や新たな施策の検討・実行の際に活用されました。本件の画像収集は競合他社がどれくらい広告を出稿しているかを知りたいニーズがある広告代理店にフィットするものでした。

他にも集められるこんな画像

①消費者のスマホアプリ利用状況の可視化
収集テーマ:スマホのホーム画面のスクリーンショット
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・収集目的
-ユーザーのスマホのホーム画面に置かれているゲームアプリの把握
-どのような属性の方にどのようなスマホゲームが人気なのかの実態把握
-実際の使用時の状況の推測といった具体的な消費者行動の把握。

・結果
-2時間で1000枚のスクリーンショットを収集。
-インストールしているアプリの把握。
-スマートフォン内の配置やカテゴライズの特徴判明。

・活用方法
この画像収集はゲームアプリ会社が競合を具体的に把握し、施策を検討するために活用されました。また、アイコンの配置からアプリ利用までの流れなどの具体的な消費者行動の参考にもなり、より消費者の使用状況にフィットしたアプリへの改善も試みることができました。

②消費者の買い物後の実態把握
収集テーマ:冷蔵庫の中
refrigerator
・収集目的
-消費者の普段の「買い置き商品」の実態把握
-競合の把握
-消費者の買い置き商品の組み合わせ
-どのような属性の方がどのような商品を買い置きしているのか
-どのような保管がされているか

・結果
-5時間で1,000枚を収集。
-どのような商品が買い置きに好まれているのかが判明。
-冷蔵庫で商品がどのように置かれているかまで把握。

・活用方法
食料品メーカーが買い置き商品の需要やリアルな消費者行動に合わせた改善をするために活用されました。また、買い置き商品の需要拡大のための施策検討にも利用されました。

③ブランドスイッチ広告効果の向上
収集テーマ:家の検針表
house
・収集目的
-新電力会社へのブランドスイッチのための導線づくり

・結果
-1ヶ月で10,000枚の検針表を収集。

・活用方法
電気の検針表の画像提供をしてくれたユーザーに対して、アプリ内で撮影直後に新しい電力会社の広告を表示させました。また、クリックした広告から電気料金のシミュレーションを体験してもらい、ブランドスイッチを誘導しました。

④買い物の傾向・買い物後の嗜好の把握
収集テーマ:よく購入するおやつ
snack
・収集目的
-どのような属性の消費者の方にどのようなおやつが買われているかの把握
-どのような食べ合わせをしているかの実態把握

・結果
-4時間で1,000枚を収集。
-以下のパッケージのお菓子の写真が多く収集された。
例:
・チャック付きで持ち運びしやすいサイズ
・手のひらサイズに収まる程度のサイズ
・小包装になっているもの
-あまじょっぱい食べ合わせをしている人が多いことも判明。
例:
・チョコレートとポテトチップス
・チョコレート菓子と煎餅
・グミと煎餅

・活用方法
おやつメーカーがおやつに対する消費者の行動を把握し、おやつのニーズに合わせた新商品の開発や既存商品の施策検討を行うために活用されました。

⑤消費者の商品活用方法の実態を把握
収集テーマ:普段のコーディネート
outfit
・収集目的
-季節に合わせてどのような服が着られているかの実態調査
-どのような商品がどのような着方をされているか、どのような組み合わせでコーディネートされているかの把握。

・結果
-15時間で1,000枚の写真を収集。
-パーカー・フーディー・スウェットを着用している人が多くみられた。
-コーディネートの色味に傾向があることが判明。
・黒系、白系
・彩度があまり高くない物

・活用方法
集まった画像から、収集時期の秋には上着を重ねて着る人が多く、また色味も彩度があまり高くないものや黒系・白系が多いことがわかりました。これらは衣料品メーカーが新商品の開発や売り出す服の組み合わせなどの施策検討をする際に活用されました。

⑥消費者の価値観を把握、購買意欲促進へ
収集テーマ:春を感じるもの
spring
・収集目的
-消費者の春に対するイメージや感覚の具体的な把握

・結果
-15時間で1,000枚の写真を収集。
-以下の写真が多かった。
 ・桜や梅やチューリップなどの花
 ・上記の花が描かれたパッケージの商品や物
 ・苺
 ・ピンク色の物
-中には卒業証書を送ってくれたユーザーもいた。

・ 活用方法
食料品メーカーが春季限定など春に関連した商品のパッケージ改善を行う際に、より消費者の春のイメージに近づけるために活用されました。また、春のイメージの傾向から春季の購買意欲促進への施策検討に活用されました。

ONEなら普段手に入らないデータを画像で収集

『ONE』では以上のような画像の収集・分析を行うことが可能です。それだけではなく、例えば本人確認書類・名刺・各種明細書・学生証なども収集が可能です。画像を使ったデータ収集は工夫次第で、具体的でユニークな情報を集めることにもご利用いただけます。

↓収集可能画像はこちら
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また、電気の検針表の例のように、画像買取後に広告やアンケートの配信を行い、プロモーションとしての側面を強めたり、データ収集の幅を増やしたりすることも可能です。
更に、『ONE』ではアクティブなユーザーが多く、収集期間に対する画像収集効率が良いサービスです。収集対象画像に合わせた収集期間と収集できる枚数の目安は以下のようになっています。
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おわりに

画像収集の活用事例はいかがだったでしょうか?『ONE』では今回ご紹介した事例の他にも空の写真やスマホのスクリーンショットなど、お好きな画像を自由に指定いただけます。『ONE』を活用した画像収集について話を聞いてみたい方は、以下よりお気軽にお問い合わせください!

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