10月は冷凍食品月間です。冷凍食品業界ではさまざまな企画やキャンペーンが毎年実施されていますが、適切なプロモーションを行うためには消費者の購買行動を理解することが非常に重要になってくるのではないでしょうか。

今回は、ONEユーザーにも好まれ、幅広い年齢層が購入経験があると推測される「冷凍からあげ」を用いて、冷凍からあげの購買行動レポートとペルソナ分析を行いました。

調査概要

  • 期間:2021年6月22日~2021年9月22日
  • レシート集計枚数:35,050枚
  • 対象販売店:スーパー
  • 対象商品:商品を6つ取り上げ、分析を行いました。
  • 味の素「やわらか若鶏からあげ じゅわん鶏もも」
    …生姜醤油に漬け込んだ柔らかい食感が特徴。
  • テーブルマーク「国産若鶏の塩から揚げ」
    …小ぶりで食べやすいサイズ感がポイント。
  • ニッスイ「若鶏の旨だれから揚げ」
    …柔らかなもも肉を使ったあまから醤油だれのからあげ。
  • ニチレイ「若鶏の唐揚げ 特から」
    …大振りのお肉で3度揚げしているのが特徴。
  • ニチレイ「からあげチキン」
    …やわらかくジューシーでお弁当に最適な小分けパック。
  • 日本ハム「若鶏ももから揚げ」
    …ボリューム満点の醤油とにんにくの和風仕立て。
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20~40代は「からあげチキン」を支持

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はじめに年代別に冷凍からあげの購入割合について見たものです。ここから、20~40代の「からあげチキン」の購入割合が高いことがわかります。

では、どうして20~40代に「からあげチキン」が人気なのかを検証していきます。
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左のグラフは20〜40代の既婚と未婚の購入商品を比較したものです。両者「からあげチキン」と「若鶏ももから揚げ」の購入数が多いことがわかりますが、特に既婚者は「からあげチキン」の購入割合が高く、未婚者は「若鶏ももから揚げ」の購入割が高いです。

右のグラフでは20〜40代の子どもの有無による購入の差を見ました。子どもがいる方が「からあげチキン」の購入割合が高く、子どもがいない人の方が「若鶏ももから揚げ」を購入する割合が高いことがわかりました。このグラフから、20〜40代は学校にお弁当を持っていく子どもがいることが多い世代のため、お弁当用として「からあげチキン」が購入されているのではないかと推測されます。

週末になるほど売れる「若鶏ももから揚げ」

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上記のグラフは1週間のうち、何曜日にどのからあげの売り上げが多いかを表したものです。平日の火曜日水曜日は「からあげチキン」の売り上げ構成比が高く、週末が近づくにつれて「若鶏ももからあげ」の売り上げが伸びていることが分かりました。

冷めてもやわらかいことを売りにしている「からあげチキン」は「お弁当用」に平日購入、おかずとしても満足感のあるボリュームの「若鶏ももからあげ」を「食卓用」に週末購入することが多いのではないかと考えられます。

四国・東北の「特から」支持

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上のグラフは地域ごとの購入割合を出したものです。これを見ると一番人口が多いはずの関東とでは全国的に人気な「からあげチキン」よりも「若鶏ももから揚げ」が売れていることが分かりました。また、特に子ども人気が高いと推測される「からあげチキン」は近畿・九州・四国・中国・中部・東北・北海道で売り上げ構成比が高いです。

また、「若鶏の唐揚げ 特から」に関しては他の地域よりも中国・東北でよく売れていることが分かります。

農林漁業の人は「塩から揚げ」と「特から」好き

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このグラフは職業別の購入商品を比較したものです。特徴的な結果となったのが農林漁業関係の仕事をしている人たちで、他の職業と比較して「国産若鶏塩から揚げ」と「若鶏の唐揚げ 特から」が人気であることが分かります。これは、冷めた状態でもサクサク感が続く「国産若鶏塩から揚げ」と、力仕事の多い農林漁業の方も満足感のあるボリュームの「若鶏の唐揚げ 特から」が仕事中のお供としてぴったりだからなのではないでしょうか。

各商品のヘビーユーザーのペルソナを分析!

週1回以上冷凍からあげを購入している人をヘビーユーザーとして、特に特徴的だった商品のヘビーユーザーのペルソナを見ていきます。

・からあげチキン
  ・ヘビーユーザーのロイヤリティが高い(他商品に浮気しない)傾向
  ・「若鶏の唐揚げ 特から」とを使い分けてる人多い

・若鶏ももから揚げ
  ・ヘビーユーザーのロイヤリティ高い傾向
  ・「若鶏の唐揚げ 特から」、「国産若鶏塩から揚げ」、「若鶏の旨だれ唐揚げ」、「からあげチキン」を使い分けている。特に「からあげチキン」との使い分けが多い。

・若鶏の旨だれ唐揚げ
  ・ヘビーユーザーであっても、他商品も買う人が多い傾向
  ・「からあげチキン」、「国産若鶏塩から揚げ」と使い分けしてる人多い

冷凍食品のからあげを週1回以上購入するヘビーユーザーのうち、1つの商品を継続して買い続けている購入者(信者)は関東地方に多いことがわかりました。また、冷凍からあげを週1回以上購入するヘビーユーザーは子供がいる人の割合が多く、家事に忙しい家庭で手軽さが支持を得ているのではないかと思われます。

からあげチキンをよく買うのは岩手県の40代女性

最後にレシートの集計枚数が比較的多かった「からあげチキン」をよく購入するペルソナを抽出しました。

 ・女性
 ・40代
 ・岩手県在住 
 ・既婚
 ・子供がいる
 ・4人家族か5人家族
 ・パートまたはアルバイトしている
 ・日曜日にスーパーで18時台にからあげチキンを購入

お弁当のおかずはまとめ買い

調査対象の冷凍からあげを購入する際にどの様なものが併売されやすいのか、ベスト3を調査しました。結果から、お弁当のおかずとして使いやすいサイズのものだったため、お弁当のおかずはまとめ買いしていることがわかりました。

1位:ニチレイ「ミニハンバーグ」
2位:マルハニチロ「チキンマヨネーズカツ」
3位:ニチレイ「パリパリの春巻き」

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おわりに

今回はレシートから、からあげの購買行動分析やペルソナの推測を行いました。レシート買取アプリ『ONE』では月間1,500万枚以上のレシートを収集しており、ユーザー日頃のお買い物傾向を様々な観点(期間、性別、エリア、家族構成、過去の購買情報等)から分析することが可能です。さらに、分析結果を活用してペルソナを作り出すことや、効果的なマーケティングやターゲティング精度の高いダイレクトプロモーションも行っていただけます。『ONE』のユーザーデータや購買データに興味のある方は、以下よりお気軽にお問い合わせください!

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おまけ「ホットスナックとの違い」

からあげを買う際、冷凍食品の他にコンビニのホットスナックも人気商品ではないでしょうか。そこで、コンビニからあげの中でも有名なセブン-イレブン「からあげ棒」、ローソン「からあげクン」と購買行動を比較しました。
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まず購入する年代を見てみたところ、どちらも30代の購入が1番多いですが、次に購入する世代はコンビニからあげの方が20代、冷凍からあげは40代という結果になりました
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次に曜日ごとの購入を比較しました。冷凍からあげは土日と火曜日の売り上げが伸びて金曜日が著しく減少しているのに対し、コンビニからあげはあまり曜日に左右されず、週末の購入が伸びている結果となりました。

コンビニからあげは普段の食事や小腹が空いた際のスナックとしての役割があるのに対し、冷凍食品はお弁当のおかずとしての役割があること、また、スーパーの安売りなどのタイミングで行くというそれぞれの強みが関係しているのではないかと推測されます。
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最後に購入時間帯を比較しました。スーパーは朝の9時から大きく購入が伸びてお昼頃に落ち着いた後、夕方から再び購入が伸びて17時に購入のピークが訪れます。それに対してコンビニは朝の7時から購入が徐々に増え始め、お昼時にピークが訪れます。また17時以降にも購入は伸びますがお昼ほどではなく、その後はスーパーと比較して緩やかに購入が減少していきます。

ホットスナック対抗戦略!!

冷凍からあげがホットスナックに負けずに売れ続けるために必要な戦略のポイントには以下の点があげられると推測しました。

1. 30代・40代が作るお弁当の定番として愛される!
若い世代に買われることが多いホットスナックとの差であると思われる 30代・40代の「お弁当需要」を把握することが重要なのではないでしょうか。

2.簡単おかず需要を掴む!
曜日別の売り上げ変動がある冷凍からあげですが、お弁当目的の購入が大きく影響していると思われます。普段の食事のおかずとして使っていただくことを意識していくことで、ホットスナックに対してもより安定的に購入してもらえる様になるのではないかと考えました!また、午前の購入が比較的多いこと生かし、簡単なお昼ご飯・軽食としても食べてもらえる様な工夫をさらにしていくことで購入数を延ばせるのではないでしょうか。

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